2014年09月18日

【奈良交通バス】専用道経由のバスに乗ってきました

奈良県五條市の、元国鉄バス専用道路(国鉄阪本線(五新線)として開業させる予定だった路盤を流用したバス専用道路)を通るバスに乗ってきました。
国鉄バスの時代はそれなりの本数が走っていたようですが、現在、専用道を走るバスは、平日5往復、土休日は朝の1往復だけ。しかも所要時間が並行する国道168号線を通るバスよりも長い(遅い)という状況では存在の意義もなく、専用道のトンネルが老朽化している事より、このバス(奈良交通五條西吉野線)も2014年9月30日をもって廃止されるとのことです。
そもそも通勤通学時に特化しているこの路線、余所者が使えるのは平日15:35に五條バスセンターを発車する便しかないため、それに合わせて五條バスセンターに行ってみると、

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明らかに趣味者と思われる形が6〜7名。
さらに五條駅(←運賃表にはこのように表示される)からも乗客があり、結局、このバスには平日にもかかわらず13人もの「趣味者」が集結することに。なお、一般の乗客は0でした。
そのため、乗客の全員が座席から身を乗り出して前面or後面の展望画像を撮影するという異様な雰囲気で、バス専用道を走る事になるという…。

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数カ所ある一般道との交差点では一旦停止するし、途中のトンネルや橋のたもとでは道路状態が悪いため徐行するし、さらにはそもそもの速度が速くないし…(JRバスの白棚線は早かったけど)、確かに、国道168号線の方が快適ですわ。根本的に、国道沿いの方が住宅が多いですし。

と考えているうちに専用道としての終点「専用道城戸」に到着。
ここには国鉄バス時代からの「駅舎」が残っています。

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窓口もあったようですが、全国の国鉄線への連絡切符もあったのでしょうかね。

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(JRバスの灰皿が残ってました(^^;)

城戸側の専用道入口。

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という看板はありますが、バス停の付近が五條市役所西吉野庁舎(旧 西吉野村役場)の駐車場となっているので、10/1以後もこのゲートが閉められる事はないでしょう。

16:29発の帰り五條バスセンター行がやって来ました。

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いかにも「国鉄バスっぽい」雰囲気ですね。

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私はこのあと城戸から10分少し歩いたところにある「西吉野温泉きすみ館」で温泉に入って、ふつうの国道経由なバスで五條に戻りました。
はっきり言って、国道経由の方が快適でした。確かに、専用道の方がカーブは少なかったですが、いかんせん道路状態が…。


(おまけ)
「国鉄」を上から貼った看板
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「JRバス城戸駅」
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タグ:奈良交通
posted by もぎり屋 at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | バス

2013年10月01日

【近江鉄道バス】の路線バスが西大津(大津京)から消えた日

9/29は、京阪京津線が復活した日ですが、同じ日に、ひっそりと、近江鉄道バスの1路線が廃止されました。
西大津日赤線。

大津駅−県庁前−大津赤十字病院−大津京駅 を結ぶ便で、末期は「土曜・休日のみ運転。1日1往復」という状態でした。(なので、正式な最終日は9/30ですが、運行の最終は9/29だったのです)

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 大津京駅(西大津駅)の近江鉄道バスの歴史は長く、30年前は、西大津駅−浜大津−大津駅−湖岸経由−石山駅−瀬田駅−滋賀医大−草津駅と、ロングランで走っており、昼間40分間隔、朝夕は20分間隔で走っていたのを覚えています。よく、このバスに乗って西武百貨店に行ったものです。
 平成になってからだと思うのですが、まず運転区間が石山駅で分けられました。国道1号線や湖岸道路の渋滞があまりにもひどくなったことと、営業所が膳所(大津プリンスホテルのあたり)から瀬田に移転した為と思われます。
 その後、大津市中心部の乗客はかなり減少したようで(私の推測では、京阪電車に乗客が流れた模様。あとは、大津市の商店の魅力が減ったことも一要因かと)、近江鉄道バスは一気に本数が減らされ(代わりに石山駅以北で京阪バスとの回数券・定期券の共通利用が可能になった)、大津京駅−石山駅のルートも、大津赤十字病院・(国道経由)・大津市民病院・滋賀病院を経由する「三病院線」にリニューアル。その後、さらに、大津京駅−大津赤十字病院−大津駅の大津日赤線と浜大津からの3病院経由に分けられ、昨年3月までは、平日のみの運行になっていました。(通院目的なら、それも判りますね)

そして昨年、さらに乗客が減少したためか、今年2013年の3/16より、土休日のみ1往復という、何の目的か判らない状況になって、9/29で運行最終日を迎えることになったのです。
この画像は、今年3月撮影の、運行本数が激減した時の大津京駅バス停の時刻表。

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というわけで、大津日赤線のバスの画像をば。近々廃止されるだろうと、少し撮り貯めしてましたので紹介します。

大津駅にて(2013.6.9)
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県庁前→京町通(2013.9.29)
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通常は県庁前→大津駅→京町通と通るので、この場所をこの方向でバスが通るのはこれで最後になりました。

浜大津付近(2013.7.7):浜大津交差点には来るものの、浜大津には入りません。電車とこの位置で並んで、右ウィンカーを付ける近江鉄道バス。
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車内から(2013.5.12)
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(京阪バスの競艇場直行バスに乗ればこの右折は楽しめますが(爆))

大津京駅(2013.5.12)
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バスが滅多に来ないバス停なので(京阪バスの休日も3往復だけ)、自家用車に邪魔されることも(涙)。
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以下、最終日の大津京駅(2013.9.29)この光景も最後かと思うと寂しくなりました。
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バスは時刻通り大津京駅を発車していきました。

この日で廃止になるのは尾花川バス停。昔は「皇子山公園口」だったような。(京阪バス(現在は廃止済)は尾花川でした)
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残りの競艇場前・三保ヶ崎は江若バスのバス停として残っています。

ま、大津赤十字病院って、上栄町駅から近いので、バスの利用は多くなかったのでしょうね。

たいていは西武バス中古の前中扉な中型車が入りますが、日によっては、こんな古豪も。これも西武バス中古の1985年式。
(大津駅 2013.8.25)
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(大津京駅 2013.8.25)
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このバスの西大津駅到着前の案内放送を録音しました。
コンデジの動画機能を利用しているので、いちおう動画も撮れてますのでYouTubeに上げておきました。
1985年式のエンジンサウンドや木の床、ちょっと見づらいですが運転席の長ーいシフトレバーも見ていただければと。



posted by もぎり屋 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | バス