※浜大津側から入っていきましたので、その順番で紹介します。
(1)上栄町−大谷間
ここが、見た目で最もひどい場所で、国道161号の踏切(上関寺踏切)〜国道1号をアンダーパス〜念仏寺踏切の間が、土砂で埋まっていました。
まず、上関寺踏切から。

手前に踏切の線路を入れないと、もはやここが線路であったかも判らない状態。

土砂で川(吾妻川)がふさがれてしまっていて、こちらに濁流が流れてきています。
障害検知装置が無ければ、全く線路であることが判りません。そのためか、皮肉にも、ふつうの重機(パワーショベルとホイールローダ)が入れる状態になっています。
大谷駅側、念仏寺踏切から見た被災区域の状況です。

こちらも、手前に踏切や線路を入れないと、ここが線路であることが判りません。
画像の右側にあるのが吾妻川。いや、そんな名前が付いてたの?というくらいに小さな水路。
同じ場所を少しローアングルから。

うずたかく積み上がった土砂。どこから、これだけの土砂が流れてきたのでしょう??という感じです。

少し先の方を、国道1号線の歩道から見た画像がこちら。
架線との距離関係、手前にある制限35km/hの標識や踏切の標識灯あたりで、どれくらいの土砂が溜まったのかを感じていただければと思います。35km/h制限の手前が京津線でもっと急な61.7‰の勾配標識があるはずなのですが。
なお、念仏寺踏切より大谷駅側では、目立った被害は無さそうです。
(国道1号線にて、土砂崩れが見られましたが、運良く道路の広いところで発生したようです)

(2)大谷−追分間
国道1号線もろとも土砂に埋まった現場です。
9/18朝の時点でほぼ復旧しているように見えました(代行バスの車内から撮影)。

土砂が国道側から流れてきたようなので、線路への被害が少なかったようですね。
国道の方は、9/17で片側交互通行、9/18未明より本格復旧、のようでした。
この少し先?手前?で、800系電車が取り残されている画像がTwitter等で見られましたが、この時点で、取り残されている車両は無かったので、9/18朝までに、とりあえず四宮−大谷は電車が動けるようになっていた、と言うことですね。
ちなみに、9/18夕方に旧追分駅付近で見かけたのがこちら。

真っ昼間からこんなモノが走って欲しくない…。
(3)追分駅
9/16時点で地下通路が完全に水没していた追分駅ですが、9/18夕方時点では、立入禁止になっていたものの、ほぼ排水が終わっているように見えました。


(4)御陵駅
御陵駅の地下3階を水没させた大量の水は、ここから浸入してきました。

なお、この近辺一体が床下浸水した模様(道路が砂で覆われていたので)。で、その水がここから一気に入っていったということですね。勾配が急なので、一気に地下3階まで水が入っていったように見受けられます。この場所では、特に土砂流入の被害は見られなかったそうです。
で、9/18夕方時点での御陵駅近くでは、ありとあらゆる排気口や出口から、大小様々の排水用ホースが伸びていました。画像は、とあるコインパーク。ここは、発電機車の基地になっていました。

※9/19の21:30より地下鉄東西線に関しては運転再開とのことで、何よりです。
(5)JR東海道線(琵琶湖線)
上り線の外側線にて、路盤が崩れ、線路が宙づりになっていましたが、9/18の16時頃の時点で、路盤の方はほぼ復旧していました。この時点で、鴨地列車を含む全ての列車は全て内側線経由に変更になっていて、鉄道ファン注目の秋田新幹線E6系甲種輸送も、内側線を走っていったそうです。
大津→膳所を走る列車の車内より撮影。

右下の方が、路盤崩落から復旧した現場です。架線柱が倒れなかったのが、不幸中の幸いと言えるでしょう。(仮桁で支えてはいるものの、倒れていたら架線が切れていた可能性も高いわけで…)。
大津−山科間、国道161号線の下をくぐる所も、土砂の流入被害を受けたようです。

この場所、(1)で紹介した京阪の上関寺踏切の下流にあたります。2つの線路に被害を与え、湖側一体に濁流を流したほど、この付近に雨が降ったと言うことですね…。
なお、自宅(近江神宮前駅最寄り)については、雨が強かったものの、特に被害は無かったようです。
ってその時点で、私個人的に、千葉県松戸市に居たんだよなぁ…。
もぎり屋ホームページ別館の「越美北線のページ」で紹介している福井豪雨。その時も、私は日本に居なかったし…。