中間駅は3つあり、高速鉄道にしては多く、一般鉄道よりは少ない感じになっています。
車両はKTX-イウムで、動力分散型で最高速度は260km/h。従来のKTX-IやKTX-サンチョン(山川)のように300km/hでは走れませんが、一方で加減速は良くなっています。
またKTX-イウムは従来のKTXとは違い高床ホーム専用で、更に今のところ夫鉢を除く各駅にはイウム停車ホームにはホームドア(スクリーンドア)があるため、撮影は面倒です。

KTX-イウムが中央電鉄線を回送されているところを撮影。西氷倉にて2023.5.5撮影。

同じく中央電鉄線漢南にて。

列車は2023.4月時点で、1日4往復だけ。中央線等と違い在来列車は走らないため、かなり「乗りにくい」路線です。私は午後に忠州を出る夫鉢行きに乗りました。
忠州にて2023.5.4。

なおこの日は、GTX-Aという車両(高速鉄道を用いた通勤車両)の試運転も行っているようでした。

車内はこんな感じ。一般席でも横4列シートです。

一般席には2席共用のコンセント1口と。USB-Aが2席あたり2口、そして韓国らしいと思ったのはスマホのワイヤレス充電があることでしょうかね。テーブルはKTX-Iと同じように前の席から引き出します。

列車は忠州を出てすぐに高規格な線路になります…、が、中部内陸線は、単線です。今は1日4往復なので単線でも影響は無いでしょうが。それにしても準高速線とはいえ単線は新鮮でした。
KTX-イウムも加速。確かにKTX-I,山川よりは加速が良いものの、日本のN700SとかE5には劣りますね。
200km/hくらいまで加速したら、すぐに減速。そして次の駅に到着(さすがに交換駅は退避可能&交換可能になっている)…を繰り返しているうちにあっというまで35分でこの列車の終点、夫鉢に到着。
夫鉢駅は島式ホーム2面の内側2線を首都圏電鉄京江線が使用、外側2線を中部内陸線が使用しているので、同じホームで乗り換えが可能。KTX-Iと違い高床なので、両ホームでの段差もなし。ただし乗り換える際はホーム上にあるIC改札機にタッチする必要があるので忘れないように…。

なお、夫鉢駅は利川市にあるため、ここからソウルの中心部、近く見積もって江南として約1時間かかりますので、せっかくの準高速新線も、速達性は、あるような無いような…。今は乗り換えなしの高速バスのほうが便利な気がします(なお渋滞)。